プロ志望届の提出が締め切られ、いよいよドラフト会議がすぐそこまで迫って来ました。

今季5位に終わったファイターズが一体誰を指名するのかを考察してみました。


ファイターズの指名傾向

ファイターズのここ10年ほどの指名状況としては

・投手は全体の2/3以上が大社で食いつないでいる状況

現在の1軍投手陣を見ると、割合通り有原・加藤・宮西・玉井ら大社の投手が多く

加えて、秋吉・公文・村田・金子ら他球団に所属していた選手を巧く起用してやりくりしています。

ただ中には瀬川や高良など2,3年でチームを去る選手も少なくありません。


・野手は全体の3/4以上が高卒で、社会人野手は0という超極端な指名状況
(特に外野手は去年入団した海老原と、今年戦力外になった森山以外は全て高卒選手)

北海道移転以降”野手は基本高卒で”という理念と方針があるファイターズ

ただ、個人的には最近の鎌ヶ谷軍を見ていると1軍レギュラーを脅かす選手がほとんど出て来ていない状況は流石にマズいのでは?と思っています…

特に下位指名した高卒野手は揃って戦力になれていません(岸里や高濱、姫野らなど)
(中島が如何にレアケースかが分かります。杉谷と谷口も頑張ってる部類ですね)

去年育成を解禁しましたが、そろそろ社会人野手の指名を解禁してほしいなぁと思う次第です。


・高卒選手のペア指名

去年でいうところの吉田輝&柿木、野村&万波&田宮のように

高卒選手は投手/野手で分けた際に、1人指名したら最終的に2人以上なるようにしています。
(13年ドラフトから実施されています)

これは同学年の選手で競争意識を持たせるための処置でしょうか?

指名内容

スカウトが現地に赴いてコメントした選手以外にも選出した選手はいますが、こんな感じになると個人的に嬉しいなぁと考えてみました。
1位 高・投 佐々木朗希(大船渡)  

外1 高・投 西純也(創志学園)
外1 高・内 森敬斗(桐蔭学園)
外1 社・投 河野竜生(JFE西日本)

2位 高・投 宮城大弥(興南)
2位 高・投 及川雅貴(横浜)
2位 大・投 伊勢大夢(明治大)
2位 大・捕 郡司裕也(慶応義塾)

3位 大・外 高部瑛斗(国士舘大)
4位 高・内 黒川史陽(智弁和歌山)
5位 高・投 小林珠維(東海大札幌)
6位 大・投 伊藤健太(中部学院大)
7位 大・投 松田亘哲(名古屋大)

育1 高・捕 持丸泰輝(旭川大)
育2 独・投 松岡洸希(BC・埼玉武蔵ヒートベアーズ)
直近10年の1位指名(最終的に指名権を獲得した選手)は高卒6大卒4

1位を公言した佐々木は163キロを記録した超高校級投手
佐々木のために栗山監督が続投したのでは?とすら思っていますw

フォームが安定してなさそうな部分も指摘されていますが、にも関わらず常時150オーバーのストレートを投げれるなど完成形がどうなるのか全く想像できません。
ご縁がありますように(*'▽')


外れ1位
スカウト陣がコメントや視察をした西・森・河野の3者の中からか?

西は今年のU18で最もイニングを放り監督の期待に応えたビッグ4の1人
一本釣りの可能性も高く、外れで指名できないことも覚悟しなければならない


もU18で編成上外野を守っていましたが、高い脚力を魅せショート以外の道も示しました。
仮にショートで大成できなくてもコンバートを見込めそう
高卒3年目の大河を戦力外にしたDeと外れ1位で競合する可能性も高い

共に将来を期待されている高卒組


河野社会人NO1左腕と評され、ファイターズのスカウト陣の評価も非常に高く、即戦力投手を獲得するなら河野になるか?

加藤や上原といった先発左腕が中々数字を残せていない中で河野への期待値は高そう


2位

2位はいろいろ迷いましたが、今回は宮城・及川・伊勢・郡司の4人をピックアップ
(佐々木を獲れた場合、2位は残っていたら森に行ってほしい)

宮城は今年の高卒NO1左腕との呼び声も高い投手

ツイッターでダルビッシュが宮城の投球をベタ褒めする一幕もありました。

そういった話題性が大好きなファイターズですから、即戦力の大社投手を蹴って宮城を指名する可能性は多いにあるのでは?


及川ですが、2年秋で153キロを記録するなど大きな注目を集めた投手

しかし春のセンバツ含め制球難になり、ストレートも140中盤がアベレージ

横浜高校は不祥事があるなど、選手が成長する環境が整ってなかったのではないかな?と思っています。(万波を見ながら)

元々持ってる能力の高さは先述の153キロのように証明しているので、横浜高校大好きなファイターズは早めの指名もありそうな?


伊勢は6月に自己最速の151キロを計測するなど、右のパワー系サイトとして実力を発揮

180cmを超える大型投手ながら、制球面でも大崩れしない器用さも兼ね備えている

春先までなら4位での指名かと思っていましたが、今年成績を伸ばしアピールを続けました。

折り返した3位指名では残っていない可能性から、早めの指名をすることもあるでしょう。


郡司ですが、大卒3捕手(佐藤・海野・郡司)の中で最もバランスの取れた選手と見ています。

チーム状況として、清水以外に打撃で期待できる捕手がいないファイターズ

大学代表で5番を務めた高い打撃力と、選球眼には定評があるレベルの高い捕手は欲しい

チームの捕手人数がダブつくという点を除けば、郡司の獲得は十分にあり得そう


3位
宇草や加藤を指名する可能性もありますが、国士館の高部をピックアップしました。

紺田・厚澤・古城など、ファイターズと太いパイプを形成している国士館のヒットメーカー

2部ながら通算100安打を達成し、センターでも安定した守備に加え鉄砲肩も持ち合わせている

センター西川の守備が怪しくなりつつあり、怪我から肩が弱くなってしまっている現状を考えると、将来のセンター候補への指名は必須か


4位
黒川は監督から練習をやめさせるよう禁止令がかかる程の意識高い系の練習大好きマン

去年4位で指名した万波と共に練習の鬼になって成長してほしいという願望と、同じく意識高い系で智弁和歌山の先輩である西川に可愛がられて大きくなってほしい

セカンドは2軍に高濱と難波がいますが、渡邊との年齢差を考えると高卒セカンドを1人獲得してセンターラインの強化を図ってもいいか


5位
小林は北海道枠の1人

MAX150の速球に加えて、打撃能力も光るポテンシャルがとても高い選手

正直5位まで残ってるか怪しいが、願望も込めてピックアップ

ファイターズジュニアの所属歴がある小林だが、ファイターズから指名されれば同ジュニアから初の指名となる


6位
伊藤はMAX150のリリーフメインで184cmと大柄な速球派投手

制球面に多少の不安はあるものの、ハマれば三振の山を築く(今年の春は優秀選手賞も受賞)

中日の触手が伸びている可能性も考えられるが、浅尾の再来となる能力もある投手として指名も


7位
松田は高校時代にバレー部という異色の経歴を持つサウスポー

西武が熱い視線を送っているという話もあるが、指名されれば同大学からは初の指名になるとのこと

高校野球の経験がないので肩の消耗も少ないのは大きな利点で、速球派左腕として指名される可能性は高いか


育成1位
持丸は北海道枠その2

育成でもプロに行くという固い決意を持つ左の強打者

プロの試合も行われる旭川ヒルスタン球場で、バックスクリーン脇(推定120M越え)へHRを打つなど、今後が楽しみな選手

その打力と捕手も務めた強肩を活かしライトにコンバートして大成すれば面白い存在になるか


育成2位
松岡独立の林昌勇の異名を持つ高卒1年目の投手

独立に入りサイドに転向し大成功。当初は制球難に陥ったが次第に克服しプロとの交流戦に3度登板し、合計3回1安打5奪三振無死四球と完璧な投球を披露

阪神がリストアップしているという話もあるが、指名なるか


最後に

と、いろいろ予想/考察を展開したわけですが、実際にドラフトが行われると全く違う内容になるもんですw
今年はどれだけの選手が指名され、プロの門をくぐるのでしょうか?楽しみですね。

森を逃した場合どこかでショートを指名すると思うんですが、紅林や武岡・韮澤や川野などが巧いところで残っているのかどうか…

志望届提出者は高校/大学別に各野球連盟がまとめてくださっています。
是非皆さんもいろいろ考えてみては如何でしょうか?